生命保険の種類と特徴を確認しよう

生命保険といっても数多くの種類があり、どの保険を選んだらいいのか悩む人が多いのではないでしょうか。保険という商品が複雑に思えるのは、種類が違う保険を組み合わせたり、特別な保障がついていることが多いからです。生命保険で保障する内容を大きくわけると
死亡した時の保障
働けなくなることによる収入保障
病気やケガによる医療費
老後資金や教育資金の積み立て
の4つになります。これらの保険と特約といわれる特別な保障を組み合わせることにより、さまざまな保険商品が生み出されているため、保険選びに悩んでしまうのです。
この記事では、4つの保障内容についてお伝えしていきます

死亡した時の保障

死亡した時の保障は「定期保険」、「終身保険」、「収入保障保険」の3つの基本タイプに分けることができます。この基本タイプを一つずつ確認していきましょう。なお、公的制度では遺族年金で保障されます。

定期死亡保険(定期保険)

定期保険は死亡保険の基本であり、10年や20年あるいは60歳までなど、一定の期間のみを保障する保険です。保障期間を限定することで、保険料を割安に設定していることが最大の特徴になります。

子育ての時期など、高額な保障が必要になる期間に定期保険を活用すると効率よく保障が得られる掛捨て型の保険です。

・一定期間中の死亡、高度障害状態の場合に一括で保険金を受け取れる。
・保障される金額は保険期間の当初から満期まで同額となっている。

終身死亡保険(終身保険)

終身保険は必ず保険金を受け取れます。保険の対象となる方(被保険者)が死亡するまで一生涯保障が得られる貯蓄型の保険です。その分保険料は高くなります。

払込期間(保険料の支払い期間)については「有期払い」と「終身払い」の2通りあります。
有期払いは60歳など一定の年齢までに払い終えて、死亡するまで保障を受けられます。
終身払いは死亡するまで保険料を支払います。有期払いと比較して毎月支払う保険料は安くなりますが、長生きするほど保険料の支払い総額は高くなります。

・一生涯にわたり死亡、高度障害状態の場合に、必ず保険金を受け取れる。
・保険料が高いため、大きな保障には向いていない。
・相続対策に活用することができる。

収入保障保険

収入保障保険も定期保険の一種ですが、定期死亡保険のように一括して保険金を受け取らず、保障期間が終了するまで毎月定額の保険金を受け取るタイプです。そのため、満期が近づくにつれて、受け取れる保険金総額が少なくなります。

年齢が高くなるにつれて、貯蓄も増え、子供に必要なお金も少なくなることから、理にかなった保険といえます。定期死亡保険よりも安い保険料が実現できる掛捨て型の保険です。

・一定期間中の死亡、高度障害状態の場合に、毎月保険金を受け取れる。
・早期に死亡した場合は多くの保険金を受け取れるが、満期間際の保険金は少なくなる。
・3つの基本タイプのなかで保険料が一番安くなる。

働けなくなることによる収入保障

病気やケガで働けなくなった時の収入保障は「所得補償保険」、「就業不能保険」の2つの基本タイプに分けることができます。どちらも保険によって詳細が異なるため、ここでは一般的な違いを確認しましょう。うつ病などは保障対象外となることが多いため注意が必要です。なお、公的制度では傷病手当金、障害年金で保障されます。

所得補償保険

所得補償保険は損害保険会社が扱っている商品です。年齢、職業の区分に応じて支払う保険料が決まります。同じ保障額でも年齢が高いほど、働けなくなるリスクが高い職業ほど、保険料が高くなります。

保険金の受け取りは働けない限り、かつ最長2年が一般的です。短期間の保障を受けたい方で、自営業者などの傷病手当金が受け取れない人におすすめの掛捨て型の保険となります。

就業不能保険

就業不能保険は生命保険会社が扱っている商品です。年齢、性別に応じて支払う保険料が決まります。年齢が高くなるほど保険料が高くなります。保険金の受け取りは働けない限り、かつ保険期間中が一般的です。

免責期間(保険金が受け取れない期間)の設定や一定期間が経過するまで受け取る保険金を少なくすることで保険料を安くできる商品もあります。

有給休暇による対応や健康保険による傷病手当金の給付の間は免責期間を設定するなど、効率的な保障が可能です。傷病手当金や遺族年金の不足分を補う時におすすめの掛捨て型の保険です。

病気やケガによる医療費

病気やケガによる医療費の保障は「定期医療保険」、「終身医療保険」の2つの基本タイプに分けることができます。どちらのタイプも入院した場合の医療費を保障する保険です。

健康保険の自己負担分や差額ベッド代などに備える保険になります。そのため、通院に対しては必ずしも保障されていません。保障されていても入院した傷病による通院に限られていることが多いので注意しましょう。

健康保険の自己負担分については、公的制度に高額療養費制度というものがあり、1か月に支払う医療費が上限を超える部分は保障されます。そのため、保険で保障するのは、1か月に支払う医療費の上限額と差額ベッド代や食事代などの保険外の支払いなどになります。なお、公的制度では高額療養費制度以外に傷病手当金などで保障されます。

定期医療保険

定期医療保険は、10年や20年あるいは60歳までなど、一定期間の間に入院した場合の医療費を保障する保険です。保障される入院日数の上限は保険によって違います。

高額療養費制度で1か月に支払う医療費の上限を超える部分は保障されるため短い入院については貯蓄で対応できることが多いと思います。

本当に困るのは長い入院になるため、入院日数の上限には注意して保険に加入しましょう。定期医療保険は保障期間の間に保険料を支払う掛捨て型の保険です。

終身医療保険

終身医療保険も保障内容は定期医療保険と同様ですが、一生涯保障が続きます。その分保険料は高くなります。

払込期間(保険料の支払い期間)については2通りあります。
有期払いは60歳など一定の年齢までに払い終えて、死亡するまで保障を受けられます。
終身払いは死亡するまで保険料を支払います。有期払いと比較して毎月支払う保険料は安くなりますが、長生きするほど保険料の支払い総額は高くなります。

一生涯保障が続くため、貯蓄型の保険といえます。

老後資金や教育資金の積み立て

老後資金や教育資金の積み立てが主目的となるため、不測の事態に対応するよりも貯蓄する目的で加入する人が多い保険です。「学資保険」、「個人年金保険」、「養老保険」の3つの基本タイプに分けることができ、すべて貯蓄型の保険です。なお、公的制度では老齢年金で保障されます。

学資保険

学資保険は、家庭の収入を支える人の死亡に備えながら、子どもにかかる教育費を準備する保険です。保険料の払込期間中に契約者が死亡するとその後の保険料が免除となり、あらかじめ定めた学資金を受け取れます。

満期や入学に合わせて祝い金を受け取れる貯蓄機能と家庭の収入を支える人が死亡した場合に備える保障機能の2つの機能が特徴です。

個人年金保険

個人年金保険は、老後の生活資金に備えて積み立てる保険です。60歳や65歳など、契約時に約束した年齢から年金を受け取ることができます。

年金の受け取り方は、確定年金と終身年金の2種類あります。
確定年金は10年や15年など、あらかじめ決めた期間は、被保険者が死亡しても年金を受け取れます。
終身年金は一生涯被保険者が死亡するまで、年金を受け取れます。早期に死亡する場合に備えて、確定年金と終身年金をあわせたタイプもあります。

個人年金保険は、固定金利のため、インフレ(物価の上昇により貨幣価値が下がること)になったり、金利が上昇したとしても将来の受取額は変わりません。

養老保険

養老保険は、老後の生活資金に備えて積み立てる保険です。満期になるか、満期までに死亡した場合に保険金が受け取れます。満期以降に必要な資金の準備をしながら死亡した場合にもまとまったお金を受け取ることができます。一般的に保険料が高いため、大きな保障を用意するのは難しくなります。

まとめ

生命保険は保障内容別で大きくわけると
死亡した時の保障
働けなくなることによる収入保障
病気やケガによる医療費
老後資金や教育資金の積み立て
の4つになります。それぞれに対応する公的制度の保障もあるため、保険加入前に確認する必要があります。

不測の事態の対応に特化した保険料の安い掛捨て型不測の事態に十分に対応するためには保険料が高額となるが貯蓄機能も備えた貯蓄型に分かれます。
詳しくは次の記事”掛捨て型vs貯蓄型 どっちがいいの?”で説明します。

タイトルとURLをコピーしました